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184日間続いた関西万博が閉幕した。 1970年の大阪万博を体験した私は今回開かれた万博を一度も見ることなく終わった。行けば得る物も多々あったのだろうが、開幕前からのトラブル続きや異常な暑さに加え、この年齢になってあの混雑ぶりに翻弄され、疲れだけが残ってしまうだろうし、もともとが今回の催し、全くと言っていいほど興味がなかったというところが正直なところである。
1970年に開催された大阪万博時はちょうど大阪支社に転勤、期間は前年の1969年から1971年の春まで勤務し、4月には本社に戻って来た。 万博の仕事に従事したわけではなく、大規模住宅団地のプロジェクトが数本進んでいてその補助役として設計にかかわっていた。万博会場には3度、東京から来た友人を送って万博駅までは10回ほど行った記憶がある。
1970年大阪万博での入場者数は6,421万人だったが、今回の入場者数は2,252人と予想入場者数2,820万にも及ばなかった。まあ多ければいいというものではないかも知れないが、55年前の大阪万博は確かに全国津々浦々から大阪千里に押し寄せた。今回の万博では230から280億円の黒字が見込まれているらしいが、IR構想実現に使われるのかなと思うと個人的にはやりきれない思いがある。【202501015(水)】
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