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これまではサイドカーブが少ないいわゆるノーマルな板が主流だったが1990年後半あたりから、サイドカーブのきついカービングスキーなる板が出始めた。私が友人とカービングスキーを購入したのはかなりあとの1999年だったと記憶している。 これまでのスキーはサイドカーブがきつくないため、ターンするには踏み込んで、踏み込んでターンしなければならないとうデメリットがあったが、カービングスキーは膝を山側に倒すことで簡単にターンできるというメリットが生まれた。
しかしカービングスキーはもともとシャープな切れ味(横ずれしにくい)を目的としたスキーだけに、ターンをした途端切れすぎてリカバリーするにはそれなりの筋力や技術が必要になった。 競技歴や普段からトレーニングしているスキーヤーにとってはメリットかも知れないが、一般のスキーヤーにとっては切れ過ぎて、ややもすればリカバリーが出来ず、転倒するケースや他のスキーヤー&スノーボーダーと接触するケースが増え、けが人が多く出るようになった。
私の経験からすればカービングスキーは一般スキーヤーにとって不向きに思う。 スキー動画を見ていてもインストラクターや上級スキーが整地されたゲレンデを大回りターンで滑る姿は確かに格好がいいし絵にもなる。しかし整地されたゲレンデを一般スキーヤーが滑れる機会など朝一番のリフトに乗って滑るというほんのわずかな機会しかない。 私から見ればインストラクターや上級スキーヤーの自己満足に過ぎないと言うようにしか見えない。スキーは“安全に楽しく滑る”のが最高のパフォーマンスではないかと言うのが私の持論でもある。またデモンストレーター第1号の岸英三さん(山形県金山町)は時代の流行に合わせるのではなくいつも“美しく滑る”ことが重要だとも言っている。続く・・・【20251113(木)】
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