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最初に読み始めたのは確か五木寛之や松本清張の作品だったと記憶している。清張作品全部とは言わないがかなりの数は読んだと記憶しているが中身は忘れてしまった。ただ「黒い画集」だけは何故か良く思い出す。五木作品は何といっても「青春の門」で、他にスキー好きの私は「樹氷」(舞台は蔵王を想像させる)を挙げたい。
最初は色んなジャンルの本を読んだが、読み進めるうち徐々に自分が好きな作家や作品が分かるようになり、すると好きな作品・作家をずーっと読み続けるタイプで、これは食べ物もお店についても同じで通い続けるのと同じ行為だなと言うことが分かった。 そんな中で政治・経済や時代小説などは結構好きで、政治・経済では清水一行、城山三郎、高杉良作品、時代ではもちろんふる里山形出身の藤沢作品は随分読んだ。
この藤沢作品だが、実は友人に勧められたことがきっかけだった。 スキー仲間のハシダさんから「クマさん、藤沢周平の“蝉しぐれ”読んだことある?なかなかいい本だよ」と薦められたのが20年ほど前だった。以後、藤沢周平作品の魅力に惹かれ、一時はずーっと読んでいたことがある。そんな中、知り合えたのが山形にある(あった?)「藤沢周平・司馬遼太郎文学研究会」の故佐竹迪(すすむ)先生だった。 先生は特に幕末の志士清河八郎が好きで、生誕180年(2010年)記念シンポジウムでは私からお願いして基調講演を快く引き受けて頂いた過去がある。 定員100名のシンポジウムの会場に150名を超える参加者が集い、立見席まで出る盛況ぶりだった。読書の秋に相応しい話題提供になったかな?【20231016(月)】
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