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読書日記―22 >>
クマジィ 2023/10/25(水) 03:11
.gif / 2.3KB 今週に入ってやっと秋らしい落ち着いた天気になったような気がする。
しかし、朝夕と昼の気温差が10℃以上と激しく、体調を崩す人も多いらしいが、私に限ってはそんなヤワな身体には出来てなく、淡々と毎日のルーティンをこなしている。
ただ、夕べは何故か知らないが、1時間半から2時間毎に目覚めると言う初めての経験をした。これも寒暖差のせい?・・・

●森 詠著:「夏の旅人」 文芸社文庫
【大正から昭和の日本と世界の動乱の時代に、自ら信じる理想の道を進んだ若者たちとは!?大正8年夏、北アルプス槍ヶ岳、将来の夢を語り合い、50年後にここで再会しようと誓い合った6人の若者がいた。それぞれ青雲の志を胸に秘めていた。大正八(1919)年夏から昭和二十(1945)年八月十五日にいたる26年の動乱の歴史を生きた若者たちの、魂の旅を描いた傑作、青春冒険小説!!―本の紹介よりー】

いや〜実に面白かった。
6人の若者のうち生き残ったのは次郎ただ一人、彼らは50年後に槍ヶ岳の頂きで再会しようと約束したのだが、果たして何人がその頂きにのぼれたのだろうか。
文芸評論家の川村湊氏は「次郎や奈美子の青春が、たぶん作者の森詠が青春時代を過ごした1960年〜1970年代の時代相と重ねられていることが分かってくる。いわばそれも“戦争と革命”の時代だった。近代日本の青春像は、現代日本の青春と二重写しになっているのである」と帯に書いている。500ページを優に超える大作だったが久しぶりに私の心に残る作品でもあった。【20231025(水)】



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