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読書日記―10 >>
クマジィ 2024/04/12(金) 03:12
.gif / 2.3KB 日中は春らしい暖かな陽気に包まれてきたが、朝は放射冷却の影響で指先が痺れるほど空気が冷たい。日の出も正月の頃よりも随分と早くなり、代々木公園を1周するころには明るくなって来て、散り始めたサクラをスマホに収められるような明るさになった。

●三浦 哲郎著:「忍ぶ川」 新潮文庫

【兄姉は自殺・失踪し、暗い血の流れに戦きながらも、強いてたくましく生き抜こうとする大学生の“私”が、小料理屋につとめる哀しい宿命の娘志乃にめぐり遭い、いたましい過去を労りあって結ばれる純愛の譜『忍ぶ川』。読むたびに心の中を清冽な水が流れるような甘美な流露感をたたえた名作である。他に続編ともいうべき『初夜』『帰郷』『団欒』など6篇を収める。―本の紹介よりー】

解説には文芸評論家の奥野健男氏が「昭和の名作として、人々にながく愛され、いつまでも繰り返し読み継がれていく作品」と絶賛されているが、評論など出来る読者ではないが言われてみれば確かにそうなのかも知れない。
私がこの作品を読むきっかけとなったのは確か、JR東日本が出している車内誌トランヴェールのエッセイに生前寄稿していた伊集院静さんが、名作だとして挙げていたのを読んだからであった。読後感としては「心が落ちつく作品」かも知れない。いつか再再読するだろう。【20240412(金)】



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