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No.1202 への▼返信フォームです。


▼ 八木義徳先生積丹遊覧記   引用
  あらや   ..2025/07/04(金) 17:50  No.1202
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八木 なるほどね。で、針田君はおくさんとはいつ知り合ったの?
針田 ゴミ・ステーションから、一升ビンひろってるリヤカー時代。
八木 ウーン、それはよかったねえ。
針田 どん底のときです。
八木 実生活の一番苦しいとき、めぐり会えたのはいいことだなあ。はみだした人生、それが文学の美くしさにつながるものねえ。
(針田和明「八木義徳先生を迎えて 積丹遊覧記」)

ついに「同通」に手を出してしまった。これが吉と出るか凶と出るか、しばらく様子を見てみたい。いつもの「人間像」とは相当異なります。でも、出した以上は多くの人に読んでもらいたいとも思っています。感想をお聞かせください。生きている時の、小説をばりばり書いていた頃の針田さんの声が聞こえて来て私は泣きそうになった。この『遊覧記』に登場する人たち、もう誰もいないんだもんなあ。

 
▼ 月刊さっぽろ   引用
  あらや   ..2025/07/14(月) 11:04  No.1206
  「月刊さっぽろ」の方はなんとかなりそうです。道立図書館の蔵書検索で〈雑誌〉〈詳細検索〉で〈針田和明〉を引くと17作品がヒットしました。追悼号の年譜で紹介されているかなりの作品をカバーできそうです。
詳細検索、面白いので〈佐藤瑜璃〉で試すと「該当作品なし」の表示。〈村上英治〉で引くと『北浜運河』6回分の表示が出て来ました。(『北浜運河』の連載は全24回) どういうことなのかな…と最初は解らなかったのですが、〈古宇伸太郎〉〈福島昭午〉を引いてみてやっと気がつきました。これは道立図書館の「札幌」偏重ですね。つまり「月刊さっぽろ」については雑誌の中の全作品データを採るが、「月刊おたる」については重要と思われるデータを一つだけ付記する…ということですね。「北方文芸」は全データを採るが、「人間像」は無視ということなんです。そんなに「札幌」が有難いのか…と思う。一応「北海道」を名乗っている図書館なのだから「北海道」全部をやるべきなのではないだろうか。「人間像」のデータなら私は無償で提供しますよ。同じような気持ちを持っている人は全道各地にいると思う。そんなに難しい仕事じゃない。

 
▼ 笑って過ごそう 一月   引用
  あらや   ..2025/07/14(月) 11:10  No.1207
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 ある作家から聞いた話だが、ノーベル文学賞作家である川端康成の奥さんが『「雪国」の駒子にだけはシットしました。他の女性には別にこれといって感じませんでしたが……』と語っていたという。女の嫉妬心は男が「あっ」と驚くところにまで発揮されるものである。
(針田和明「笑って過ごそう 一月」)

金曜日に「まだ雑誌が届かない」と書いたら、その日の午後に連絡がありました。で、土曜の朝一で図書館に行って、昨日人間像ライブラリーにアップしたところです。残念なことに「月刊さっぽろ」に連載された昭和52年新年号から昭和53年3月号の巻頭言は全巻揃いではありません。届いたのはバラの「月刊さっぽろ」でした。合綴してある「月刊さっぽろ」は相互貸借には出さないのかな。

『積丹遊覧記』を収録しておいてよかった! 針田さん、さっそくこのネタを使ってますね。

 
▼ 素描 浜益に咲く野の花   引用
  あらや   ..2025/08/01(金) 10:07  No.1212
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 紫の目立たない花をつけ、シャキッと襟を正したクロバナヒキオコシ、それとは逆に紫色のたくさんの花をつけて虫を呼びよせようともくろんでいるエゾトリカブト、造形の美は自分にかなうものはいないと自負しているツルニンジン、淡い紫色の花群が同一方向にすきまもなく並んでいるナギナタコウジュ、淡緑色の葉がひ弱さと清楚さとをあわせもっているようにみえるミヤマニガウリ、あずき色の小さな星座をつくっているエゾクロクモソウ、浩平はそれら一つ一つの野の花をじっくりと観察しながら林道を奥へ奥へと進んでいった。
(針田和明「吾木香」)

スケッチ画が存在していることは『吾木香』などの作品で想像していましたが、こんな牧野富太郎風のものだとは思いませんでした。針田和明作品年譜によって「ネットワーキング浜益」という手がかりを得たのはいいが道立図書館も文学館も所蔵していない。「浜益」なので市町村合併した石狩市の図書館なら持っていないか…と検索したら、案の定、あった。7月29日朝、「月刊さっぽろ」の残りの分を閲覧した後、その足で石狩市民図書館へ。石狩って人増えたなあ… ごちゃごちゃ建物が密集していて、いつも目印にしている市役所を通り過ごしてしまったよ。「ネットワーキング浜益」、タウン誌みたいな造りを想像していたら、実物はA3サイズ二つ折りの一枚ものでした。合綴版からコピーをとっていますので幾分画像が鮮明だと思います。



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