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庭の灌木に隠れるようにして、少女が独りで遊んでいた。少女の着ているオレンジ色の服が、木洩れ日を受けて明るく光りをはじいて、眩しいばかりに鮮やかだった。 (土肥純光「揚羽蝶」)
「人間像」第139号作業、開始です。本日、土肥純光『揚羽蝶』をライブラリーにアップしました。以下、佐々木徳次『母のいる遠景』、内田保夫『成田山新勝寺』、北野広『雨降れど』、丸本明子『考える人』、金澤欣哉『半島・うたたか』、朽木寒三『柚木完三の青春日記(最終回)』と続きます。
第139号で特筆すべきは、佐藤瑜璃さんが「流ゆり」のペンネームで父・沼田流人の思い出を書き始めたことでしょうか。『月光』という短い作品ですが、この思い出話は、回を追う毎に次第に長くなって行きます。楽しみです。
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