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平成五年(一九九三)五月下旬、慢性肝炎が再発した。三十年ぶりのことだった。詳しいことは、この集の「半病雑記」の中に書いたので略すが、その後遺症がいまなお続いていて、服薬療養の身である。寝てばかりいるわけでもないので、「半病人」と自分できめた。半病人は、その日によって体調に変化があり、不調の日は寝転んでテレビを眺めているだけだし、少し調子のよい時には、遅れていた手紙の返事を書いたり、ワープロに向かって原稿書きをしたりしている。しかし、健康時のような爽快感は一日もない。 そんな状態だから自然執筆量も少なくなった。この四年間に書いたのは、「半病雑記」と題した随想・エッセイふうの一連の雑文と、退院後に書いた八十枚ほどの小説ひとつと、「わが幼少記」百五十枚ほどだけだった。 (針山和美「わが幼少記」/あとがき)
その『わが幼少記』と『半病雑記』を収録した『わが幼少記』を昨日人間像ライブラリーにアップしました。作成にかかった時間、わずかに二日間。これは、『わが幼少記』部分はすでに九年前に作成済みであったことが大きな理由です。
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