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No.1282 への▼返信フォームです。


▼ 「人間像」第147号 前半   引用
  あらや   ..2026/03/17(火) 17:53  No.1282
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 中央市場では、ハンドマイクの演説が聞こえると、飲食店の中から、店の人とお客さんが出てきて、
「チラシがほしい。店の中にまだお客がいるのでもっとほしい」
 でてきたお客さんは、
「おう、共産党のきれいどころのおねえちゃんの演説か。おうい、みんな出てこい、話を聞くべし」
(北野広「二つの流れ」)

どうして「飲食店」に「いんしょくてん」とルビをふるのだろう。「赤旗」はこうなのか?

第147号作業、スタートです。今号は『二つの流れ』に続いて、丸本明子『紫色の紐』、井内昭子『女たちの住む町』、金澤欣哉『名も知らぬ遠き島より』、千田三四郎『えにし』、流ゆり『父・沼田流人の交流』などが並んでいます。春の恒例、庭の雪割り作業と同時進行ですので、ペース遅いです。


 
▼ 女たちの住む町   引用
  あらや   ..2026/03/19(木) 17:09  No.1283
   画廊は、東京は銀座の一等地にこそ、ふさわしいものと誰しも思った所で、何のさしさわりがあろう。まして、札幌なら裏参道、あるいは美術舘のまわり、そして、三越や丸井を中心にした繁華街が画廊のメッカだ。それが、こともあろうに、大根やなすびのはすかい、鍋やハサミの真向いに、画を売る店があるのだから。
(井内昭子「女たちの住む町」)

江別市、大麻(おおあさ)。この商店街は図書館関係の間でも有名なんですよ。針山さんの本をこのブックストリートでごっそり手に入れた人を知っている。

https://www.ebetsu-kanko.jp/archives/sightseeing/8936.html


 
▼ 名も知らぬ遠き島より   引用
  あらや   ..2026/03/23(月) 09:32  No.1284
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 知多湾と三河湾を抱え込むように、二本の腕を延ばした形の知多半島と渥美半島――
 愛知県渥美町渥美半島は太平洋の黒潮の影響を受けた温暖な地域で、特に半島の突端の伊良湖岬一帯は南国気分に満ち、大小さまざまな島と静かな波が織りなす景観に恵まれた美しい海岸線が連なって、古来、柿本人麻呂、西行など多くの文人が恋路ヶ浜をはじめとする景勝に魅せられて歌にしたためている。
 平成八年八月二十六日、この恋路ヶ浜を砂地に時折足を取られてよろめきながら、小走りに進む老人の一団があった。
(金澤欣哉「名も知らぬ遠き島より」)

この作品を人間像ライブラリーに加えられたことを誇りに思います。無人機攻撃だの、民間軍事会社だの、気持ち悪い戦争の有様が朝のニュースに報道される毎日の中で、『名も知らぬ遠き島より』をアップしている自分って何なのだろうと考えます。でも、生成AIでは『名も知らぬ遠き島より』は書けないことを感じている限りはこの作業を今日も続けようと思います。

 
▼ 父・沼田流人の交流   引用
  あらや   ..2026/04/04(土) 16:37  No.1285
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 天涯孤独のような父に対して、母は十人兄弟妹、六人のいとこ、その家族と約四十人の一族郎党が倶知安、余市、東京、神奈川、樺太とひしめいていた。長女だった母は皆から「姉さん」とよばれ、父は何故か「おぢちゃん」とよばれていた。年令の差か、異色の人間だったからか、おかしいとも思ったけれど、なんとなく自然にそうなって自然だった。結婚する時は猛反対だった長老達も「沼田さん」とよんで頼りにしていたし、役所への書類や対応、金銭問題、結婚問題、人間関係等、全て父が中心になって処理していたようだ。母の実家が樺太へ移住してからは、娘時代を迎えた母の妹達が次々と舞い戻り私の家に寄宿して花嫁修業をした。すゑ、まさ子、なみ子、なつ子と次々と私達家族の仲間入りをするおばちゃん逹のキャラクターに合わせて私達姉妹も結構楽しい少女時代をおくった。
(流ゆり「父・沼田流人の交流」)

いやー、まつゑの妹たち、美人ですね。武井先生の研究を軽々と乗り越えています。

 
▼ 交流 ふたたび   引用
  あらや   ..2026/04/06(月) 18:00  No.1286
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佐藤 単なる私の思い出だけですから。
金澤 これだけの思い出を残していった父というのは素晴らしい。
佐藤 私もこの歳になったからキレイごとのようなこと書いていますが、高校生の頃はいつもケンカしていました。私より姉のほうが可愛がられていましたから、姉のほうがよく覚えているんです。
村上 読んで懐かしかった、ここに出てきた人、みんな覚えている。ウチの婆さん、よく知っていて、頭のいい人で、六郷にマッチ工場があって着物の袖機械に挟まれて腕、ポロッといったんだって。
佐藤 ええ、ええ。
村上 沼田さんて頭のいい子でねえって、ボクの叔母も、小説書いていること知っていた。ボク小さい頃から聞いていた。中井さん、ナゴヤさんなんかよく知っている。ナゴヤさんというのは面白い人でねえ、いろいろ話のある人だ。
針山 ナゴヤさんの話が載っていること、床屋(息子)さんに、武井さんが話したんだって、そしたら見たいというんで一冊送ったから。
佐藤 あ、すみません。
(仲居が、お時間です、と言って精算書を持ってきた。あっちで金を出すもの、こっちで同人費を払うもの、そろそろ尻が浮き始め、いろんな人の声が混じり合う。針山と金澤の「あれ幾らだっけ」「六千円かな」「いや九千円か」 こっちで福島、佐藤、村上の「倶知安の駅前の角のホラあそこの」「そうそう」「あれなんて名前だっけ」などなど)
千田 これを読むと流人さんは満点パパなんだね。やはり、筆を折った背景というか、その辺の満点でなかった部分も浮き出るようにするとね、豊かな人間像が出て来る。
佐藤 ハイ。ここでは私が幼かった頃のことなので…。
福島 これだけ活躍した人物で、きちんとしたもの残したのに、なぜ筆を断ったのか、その理由なんかは?
佐藤 それ、ほんと分からないです私も。
(「同人通信」235/147号合評会)

 
▼ 「人間像」第147号 後半   引用
  あらや   ..2026/04/06(月) 18:05  No.1287
  「人間像」第147号(112ページ)作業、終了しました。作業時間、「53時間/延べ日数14日間」。収録タイトル数は「2880作品」です。
「53時間」の仕事に「14日間」もかかっているのは、この時期、天気のいい昼間は庭の雪割り作業をやっているからです。おかげさまで、土が見えはじめました。育てている苔にスコップや長靴の跡をつけないように、また剥がしたりしないようにやるのは、かなり知的な作業なんですよ。

流ゆり『父・沼田流人の交流』第二回、早く読みたいので間髪入れず第148号作業に入ります。裏表紙は前号と同じなので省略。



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