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No.613 への▼返信フォームです。


▼ MIDORI   引用
  あらや   ..2018/08/30(木) 14:27  No.613
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 やがて息子の誕生。三才になるのを待って仕事を始め、娘が小学生になったのを機に、市役所の近くに古い小さな家を買った。仕事、家事、学校の役員。息抜きは新聞の投稿と、休日の図書館通い。ここで、『文章教室』と遭遇することになる。何気なく手に取ったカウンターの、『受講者募集』の案内書にわけのわからない興奮を覚え、迷うことなく講義に臨んだ。講師の熱っぽい語り口に圧倒されたまま、会場を出るとき転職を考えていた。
 とにかく書きたかった。フルタイムの仕事を止め、時間に縛られないパートタイマーに変わって間もなく、『文章教室』から発足した同人『MIDORI』を知り、門を叩く。
(峯崎ひさみ「ありがとう浦安」)

七月の千葉へ行ったのは、ひとつには、峯崎ひさみ氏の『穴はずれ』以降の作品群をライブラリー化したいと思ったからです。今まで、あまりにも〈北の沢〉物語に拘りすぎて(京極町の図書館員だったもので…)、氏の全体像を見ようとしていなかったのではないかという反省がありました。
おそらく、こういう視点を持つようになったのは、『人間像』の復刻作業が影響していると思います。千葉の朽木氏や鶴見の平木氏、あるいは、関西の佐々木徳次氏や福岡の日高良子氏といった才能たちが羊蹄山麓の御園から発行される『人間像』を舞台にぐんぐんと伸びて行く姿を目の当たりにして、私の作家や作品に(或いは郷土というものに)対する態度が大きく変わりました。
峯崎ひさみ氏の全体像…という意味では、それは私にとっては、氏の作家生活の基盤となった同人雑誌『MIDORI』の完全復刻、デジタル化なのですが、なかなか著作権許諾を取っている時間がない。今回は、峯崎氏に大きく影響を与えたと考えられるお二人に焦点をあてました。


 
▼ 竹内紀吉氏   引用
  あらや   ..2018/08/30(木) 14:32  No.614
  竹内紀吉氏は図書館界では大変有名な方なので、私ごとき田舎司書が何か語るなど恐れ多いとは思います。

竹内氏は、『MIDORI』第二号に『焼けた米』と『忘れていた町』という短篇を発表しています。浦安市中央図書館を発行所としていた『MIDORI』ですから、竹内氏が何かを書くということは容易に想像できたのですが、まさか、同人と同じ〈小説〉作品だったことは驚きでした。館長の挨拶文なんかじゃない、小説だったんですよ!

今回、峯崎氏のご厚意で、竹内氏が自らの発表作品をとり纏めた私家版作品集を目にする事ができました。そちらに収録された作品を含め、本日、18編をライブラリーにアップしたばかりです。『五の日の縁』、『和枝ちゃん』、… 作品については読書会BBSに場所を移して書きたいと思います。凄い作品です。

この場を借りてお願いします。中根彬『竹内紀吉 あるライブラリアンの記録』などを読むと、『日傘の女』『サルビアの苗』『ぼくのアウトドアライフ』など、まだ未見の作品は数多いところです。竹内氏に関する情報がありましたら御一報ください。

蛇足ですが、竹内氏は中央大学文学部フランス文学専攻の私の先輩だったんですね。『古本屋街と「ミロ」』、懐かしく読みました。(で、古い本棚からジュリアン・グリーン『幻を追う人』を引っぱり出してきて、今読んでるところ…)

 
▼ 三谷紀美氏   引用
  あらや   ..2018/08/30(木) 14:37  No.615
   着任の二週間後竹内は「こんな図書館がほしい会」の人たちと面会した。この会は前年に図書館建設計画が明らかになってから急遽誕生した市民運動の会で、代表の三谷紀美さんは司書としての勤務歴をもつ人である。会の人たちには大きな図書館が建つということはわかるが中身がどんなものかは分からない。いまある図書館のひどさを知っているだけに、市民としてはどんなものになるか不安になる。これが会の人たちの心中だったようだ。
(中根彬「竹内紀吉 あるライブラリアンの記録」)

図書館の街、浦安ですね。竹内氏の〈図書館〉を考える時、箱ものの浦安市図書館だけではなく、『MIDORI』などの文化をも含めて考えなければならないといつも思います。

三谷氏の作品についても、読書会BBSの方で語りたい。『MIDORI』創刊号の『小さな川の流れる町』以来、大谷翔平ばりの投打の大活躍です。作品の背景に、ディズニーランド直前の大変貌を遂げつつある浦安が描かれているのも興味深かった。第一回浦安文学賞受賞作『蛍』に略歴があったので書き写します。

〈プロフィル〉本名・三谷紀美。宮城学院女子短大卒。図書館司書を経て、現在、主婦。五十八年「市本を読むお母さんの読書感想文コンクール」で市長賞受賞。同人誌「MIDORIの会」所属。

宮城学院女子大、懐かしいな。私の大学には司書課程がなかったので、夏の文部省講習で資格をとりました。仙台の宮城学院女子大の修了証、私も持っていますよ。

 
▼ 長尾登氏   引用
  あらや   ..2018/08/30(木) 14:42  No.616
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昭和49年5月1日、無限(出版社)から発行された『防雪林 長尾登詩集』をライブラリー公開しました。デジタル化作業、楽しかったです。

時々、なんでこんな七面倒くさいことやってんだ…、てきぱき画像データにでも撮って貼り付ければいいんじゃないか…と言われるんだけど、何かなぁ、どうしてもそういう人を信用しない自分がいます。それでは、本を、ことばを「読む」ことにならないから。喜びが何もないから。

長尾氏の作品は、この後も続きます。この一ヵ月近く『人間像』作業に戻っていないので不安もあるけれど、大学生の夏休み並みに、もう少しだけ頑張って、長らく懸案であった針山和美氏の生原稿『三年間』などもここで着手しようかとも考えます。



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