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小樽が舞台になった作品で〈旭橋〉が出てくるのはこれが初めてではないだろうか。
文下睦夫(ほうだし・むつお)とか瓜生鼎(うりゅう・かなえ)とか、出てくる人物の名前がみんな変な名前ばかりなので、なにか、キリスト教の十二使徒とか、『十二人の怒れる男』とか、そういうものに故事付けた命名なのかな…とか思った。(ワープロの漢字変換で「ほうだし→文下」とストレートに出てくるのにも吃驚)
図書館の新刊コーナーにたまたまあったのと、「人間像」作業のちょうど一段落したタイミングが重なって最後まで読んだけれど、作業中だったら、こういう、頭で拵えたものはストレスがかかるので放り出していたかも。(昔は好きだったんですけどね…)
「あとがき」は最近の荒巻義雄の思考が知れて大変面白かった。今日は部屋の片付けの続きをして、さあ、「人間像」第113号だ。〈乾咲次郎〉が待っている。
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