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Name: 伊吹
Date: 2010/01/09(土) 13:33
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Title: 質問です。
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大祓詞(省略版ではない、延喜式の六月晦大祓祝詞です)を 読んでいたのですが、途中で天津罪と国津罪の詳細を列挙 している箇所がありますね。明治政府が省略してしまった部分 ですが、国津罪の中に「白人胡久美」というのがあります。
これの意味をインターネットなどで調べても ・ 肌が白くなる病気のこと (らい病 = ハンセン氏病?) ・ 新羅や高句麗 ・ 新羅人や高句麗人 ・ 白人互組み = 新羅人と共謀する罪 など、諸説あるようで、どの説が正しいのか良く判りません。 上記の中には、最近の国内情勢を見ていると妙に納得させられる ような説もあって苦笑させられますが。
「白人胡久美」の意味が何なのか、御教示戴けないでしょうか。 よろしくお願いします。
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Name: 宮司
Date: 2010/01/10(日) 20:30
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Title: Re:質問です。
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伊吹 様
大祓詞(中臣大祓詞)の国津罪についてのご質問ですが・・・。 それも「白人胡久美」の意味・・ですか。
難しいご質問です。
おっしゃる通り、この文言の解釈についてはたくさんの説があります。 しかしハンセン氏病や新羅や高句麗と関連があるとは、私自身はあまり考えにくいと思っています。 「大祓い」「大祓詞」は神道の研究分野としても一分野を形成しています。 中でも「白人胡久美」の解釈については、定説がまだ出されていないと思います。
私がここで軽々にお答えすることは控えねばなりません。
ちなみに「夏越しの大祓い」の時は、私どもの神社ではこちらを奏上しています。 中臣大祓詞(省略版でない)は、今でも祈祷によってはこれをあえて奏上することもあります。 大祓詞はその成立も含めて、興味深い祝詞のひとつです。 「白人胡久美」の答えを示してくれる訳ではありませんが、大祓詞の研究成果としては、青木紀元氏の「大祓の詞の構造と成立過程」があります。(『現代神道研究集成(一)』所収) 非常に興味深い論文です。 是非、ご一読をお勧めいたします。
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Name: 伊吹
Date: 2010/01/11(月) 10:02
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Title: Re:質問です。
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文献の紹介ありがとうございます。 我が国は歴史上の政治的都合で恣意的に改竄された資料は多くとも、 廃棄・焚書された文書は他国に比して比較的に少ないと思います。 それでも尚、中臣大祓ほどの古い文書になると謎になってしまうもの ですね。尤も、大祓詞などはまだましなほうで、祝詞や神呪、歌などの 中には「何これ?」という意味不明の物も少なくありませんが。
「継承してゆく」という単純なことの重要性と困難さを改めて実感させられます。 同時に、そのような古い文書が市井で普通に受け継がれていることの凄味も。 物部守屋や中臣鎌足に会えるなら是非色々訊いてみたいものですね。
「大祓の詞の構造と成立過程」は、国会図書館あたりで読んでみます。 回答ありがとうございました。
あと、もう一つお尋ねしたいのですが。 現在の神社本庁では認めていないと思いますが、儀式の中に 「石笛」の吹奏を取り入れている神社が全国に少数あるようです。 勿論、そうしたお宮でも通常の神事では使わないでしょうし 表向きは公開していないお宮も多いでしょうが、気吹舎ゆかりの 代々木・平田神社以外で都内や近県にそういうお宮はありませんか。 御存知のところがあれば、差し支え無き範囲でお教え願えれば 有り難いです。 宜しくお願いします。
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Name: 宮司
Date: 2010/01/11(月) 19:13
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Title: 石笛!!
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伊吹 様
石笛ですか!
「石笛」は、私にとっては一種懐かしいものです。 もう何年前になりますか、(何十年か?)國學院大學の哲学科 で授業を持っていた鎌田東二先生が吹いておられたのを思い出します。 昔は降神の時に主に用いる事もあったようですが、現在はほとんど使われていないのではないでしょうか。 私も平田神社以外では聞いたことがありません。
しかし石笛は、神道の行法とも深い関わりがあると思います。 神社祭事に於いてというよりも、神道家が自身の行法の中で用いていることがあるかも知れません。 私も非常に興味を持っている祭具(楽器)です。 いつか縁があれば、どこかで出会って手に入れることが出来るのかも知れません。
石笛の響きには、不思議な神秘的なものが籠っています。 平田篤胤の流れの行法を修する神社や神道家が、使っているとは思います。
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Name: 伊吹
Date: 2010/01/11(月) 21:48
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Title: ありがとうございました。
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宮司様
宮司様も石笛の音を実際に耳になさったことはあるのですか。 実際に神社祭事等の中で吹かれている”生きている音”を是非一度聴きたいと 願っているのですが、なかなかに困難なことのようですね。
物部氏が実権を握っていた頃には既に使用されていたと思いますが、 悠々(幽々、か?)たる石笛の音の流れる中で神降ろしの儀式が行われて いる様を思うと、想像は限りなく膨らみます。 ちなみに、葉山の御用邸裏の海岸では二枚貝が穴を穿って出来た石灰岩質 (泥岩質?)の石笛が比較的容易に入手できるそうですよ。 平田篤胤翁は銚子の神社に奉納されているのを三拝九拝、散々に拝み倒して 無理矢理譲ってもらったようですね。 そのやりとりと神社側の困惑を想像すると笑ってしまいます。
面倒な質問に応じて下さった事に感謝致します。 ありがとうございました。
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Name: 宮司
Date: 2010/01/12(火) 06:58
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Title: Re:ありがとうございました。
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伊吹 様
葉山御用邸裏の海岸・・・ですか。 今度、機会を見て行ってみることにしましょう。 神明の御縁があればいつか、自分の手にも入るのではないかと密かに思っています。 海岸で、ふっと拾ったりするのじゃないか・・と期待しているんです。
そう、今思い出しました。 鎌田先生が吹いていた石笛は穴(吹き口)がいくつかありましたね。 ちょっと重そうな様子でした。
ご投稿をありがとうございました。
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Name: 厩
Date: 2010/08/14(土) 00:11
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Title: Re:質問です。
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「ほつま」は、おもしろいです。
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Name: 日巫
Date: 2012/02/24(金) 05:54
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Title: 質問
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神棚の位置はどの方角に据えればいいですか?
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Name: 美佳子
Date: 2012/02/24(金) 06:43
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Title: Re:質問
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> 神棚の位置はどの方角に据えればいいですか?
私もわかりません。
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