院長 ..2008/10/18(土) 17:09 No.19 |
|
妊娠されて皆さん喜ばれるのですが、不幸にも流産される場合があります。 自然流産は全妊娠の8〜15%、つまり約10%に起こる。妊娠3ヶ月(11週)までの流産が多いと言われています。(医学書院・新看護学による) 妊娠とは知らずにむかつきがあり、不正出血があり、内科等に受診され妊娠だとわかる人もあります。 下腹部痛や不正出血がある切迫流産で来院される方も、胎児心音の確認が出来る場合で、つわりや出血がひどい場合は入院して頂いています。出血が多い場合は、ベッド上で安静で、持続導尿・投薬・点滴・注射等をしています。出血の為に子宮内感染を起こしている人も多く、感染についての管理も必要となります。妊娠悪阻の人にビタミン不足の人もあります。約10日間位で出血が止まる人が多いです。 しかし、安静にしていても自然流産に至る人もあります。こういう時は、手術場で点滴をとり、酸素吸入をし、自動血圧計・自動脈拍計を付け全身麻酔で痛くないように流産手術を行います。 又、妊娠したが、今回は不幸にして諦めねばならない人で妊娠3ヶ月までの人は手術場で全例、点滴・酸素吸入・自動血圧計・自動脈拍計を付け全身麻酔で痛くないように人工流産をして頂いています。 妊娠4ヶ月(12週)〜妊娠6ヶ月(21週+6日)までの中期の人は入院をしてもらい、子宮口の開大を計り、点滴・酸素吸入・自動血圧計・自動脈拍計を付けて、又、5ヶ月末より6ヶ月の人は、分娩と同じ様に陣痛発来を来し、中絶をしています。 分娩後は、全身麻酔で胎盤等の遺残が無い様に子宮内容物を摘出しています。 毎年、お盆前に医師を始め助産師・看護師・栄養士・ヘルパー・厨房・掃除・受付の人達全員の皆さんで、水子供養を近くの西福寺で行っています。本年は、8月4日(月曜日)に行いました。 不幸にして自然流産や、人工流産をされた方が次回の妊娠で丈夫な赤ちゃんを本院で分娩されていますのは大変嬉しい事と思っています。
|
|