ロッジ山旅 掲示板&山行記

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 釜ノ沢左岸尾根    ..山旅    
      2016/12/07(水) 18:01  No.4415
 
 
県道を信州峠へと北上するとき、黒森集落が近づいてくると正面にきれいな三角形の山が現れる。これが以前から気になっていたが、なにせ他に登るところも多いときてはいつまでも後回しになっていた。ただ登ってくるだけならどうってことはないが、どうせならその奥へと歩いてみたい。

つい最近、飛び道具が手に入ったので(おとみ山の援助でモーターアシスト付自転車を購入したのである)、がぜんこの山のことが思い出された。車の回収が容易になったことでコース設定の範囲が広がったのである。

黒森ではこの山に名前をつけて呼んでいるのだろうか、目立つ山なのに、原全教も私の知る限りでは本の中で触れてはいないようだ。まあ、周りの大きな山々を見れば、こんな山に注目することもないかもしれない。ともあれこの山から北東へと続く稜線は釜ノ沢左岸尾根とでも言えばいいだろう(原全教の『奥秩父』ではこの沢は「トコロンタワ」となっており、釜ノ沢はずっと西側の沢だが、現在の地形図の名前をとった)。この稜線を県境まで登り、高登谷別荘地へ下れば面白いと思ったのである。

等高線から想像されるとおりの急登に苦しんで山頂に立てば、あとはすっきりした尾根道が続いていた。かなり手が入っているのは北側の林道から作業に入っているからだろう。その林道はまだ地形図ではつながっていないが、もう10年以上前に車で通ったことがあるので、さほど新しいものでもない。

その後、まだ伐採されたばかりの斜面の上に出て、大展望が得られたが、少々殺伐としているのと、瑞牆の前の大鉄塔が邪魔なのが玉にキズではある。奥秩父のみならず、南アルぷス方面にも隠すものがない展望が得られるから絶景には違いない。

上部の林道を横切ると笹原に続くかぼそい踏跡をたどるようになる。県境稜線に出たところがフシノソリで、幼木だったカラマツの植林がすっかり大きくなって眺めを隠していた。ここに来たのはずいぶん久しぶりだから無理もない。

相変わらず県境稜線の踏跡は薄いが、そこが面白いところ。南沢三角点の下から県境と離れて北に延びる小尾根を高登谷別荘地へ下った。


 Re:釜ノ沢左岸尾根    ..鉄人M    
        2016/12/08(木) 22:03  No.4416
 
 
松ネッコ、大双里、萱ダワ、そしてフシノソリ、さらには石ッコツ、夕日アタリ…

小川山から信州峠に至る甲信国境稜線(山梨・長野県境稜線)上、つまりは日本の分水嶺上に点在する魅惑スポット、そして稜線上の薄い踏跡は何とも魅惑的ですね。

釜ノ沢左岸尾根の位置も、地形図上で確認いたしました。
以上、明年の木曜山行で是非とも詳細をご開陳いただきたく、何卒よろしくおねがいいたします。


 Re:釜ノ沢左岸尾根    ..山旅    
        2016/12/09(金) 07:02  No.4417
 
 
コース設定を逆にすると絶景を楽しみながら歩けるかと。ぜひ実現させたいですね。


 大芝山から霧訪山    ..山旅    
      2016/12/05(月) 08:48  No.4414
 
 
山岳ガイド平田謙一さんの忘年山行の2日目は霧訪山だった。まず自分の企画ではありえない、バスを仕立てての山行だから、これ幸いと例年どおり便乗させてもらった。

初日の浅間山は最高の天気で、頂上で展望を楽しみながら1時間も過ごしたというが、翌日の天気は下り坂というので、さてどうだろうかと気をもんだが杞憂におわった。

霧訪山は『山と溪谷』の展望の山歩きの特集で取り上げられたばかり、ことほど左様に、その位置からして山々の展望が身上の山である。それがなければ、草花もないこの季節、興味は半減どころではない。

貸切バスならではのぜいたくで、出発は善知鳥峠。この3月に木曜山行で歩いたときには、善知鳥峠に自転車を置いて車を回収したが、そんな面倒は無用である。

大芝山と霧訪山を結ぶコースは、半分くらいを鉄塔巡視路を利用することもあって歩きやすい。途中の雑木林の雰囲気もいい。

すっきりした青空ではなかったものの、それだけに山々がくっきりと見えるように思った。この頂上から見えるべき山はすべて見えた。富士山こそ見えないものの、中部山岳を代表する山々のほぼすべてが視野に入るのだからすごい。12月とて、日曜日でも人出が少なかったのは幸いで、大勢でも気兼ねなく過ごすことができた。

下って小野神社や小野宿を見学ののち、諏訪の千人風呂へ。入浴後再びバスに乗ったら、お待ちかねの酒宴が始まったが、最後は車を運転しなければならない私は参加できず、そればかりはちょっと残念であった。



 湯村山から片山へ    ..山旅    
      2016/12/02(金) 09:43  No.4413
 
 
現在の『山梨県の山』には取り上げていないが、最初の版では興因寺山のガイド文を載せていて、「甲府駅のコンコースからは甲斐駒や鳳凰山が目立つので、東から北を取り囲む小さな山々に注目する人は少なかろう。だが甲府駅周辺に山都の雰囲気を漂わせるのは前記の大山脈の展望のみならず、この程よい距離で空を限った山並なのではと思う」と前置きに書いた。「東から北を」と書いたのを、今書き直すとすれば「駅の北半分を伽藍のように取り囲む」とでもするだろう。

それらの山は30年近く前からさんざん歩いてきたが、大宮山(現在の地形図で片山となっているところが大宮山で、片山はその西の端、山が人の肩のような形になっているあたりをいう)と片山だけは縁がなく、初めて歩いたのは、つい数年前のことだった。

頂上付近に武田の杜の施設があったりするし、山腹に造成された山宮団地が目立ち、あまりに人工的では面白くないと思って敬遠していたのだったが、初めて歩いて不明を知った。

甲府北側伽藍の山々は概して広葉樹の雑木林が多いのが美点だが、ここも例外ではなく、そこに、かつては切り出した石を運んだのだろうか、立派な道が何本も通じていて、むろんそれらは公園の中だから整備過剰と思える部分もあるにしろ、この麓に住む人々は、なんと楽しい散歩道を持っていることだろうと思った。

それでいて歩く人は少ないのは県の人口のおかげだろうが、似たような標高の高尾山の混雑ぶりを見聞きするにつけ、植生や展望で比べ物にならないくらい優れた山道が誇らしくも思えるのである。もっとも、人が多い山のほうが優れているという考え方もあって、それを否定はしない。

大宮山と片山だけではちょっと行程が短すぎるので、湯村山と白山を加えたのが昨日のコースだった。緑ヶ丘から山宮への馬蹄形の縦走である。

湯村山への舗装路もすべて落葉におおわれて、車道歩きの味気無さがないのはこの時季ならではだった。もう12月だというのに紅黄葉もふんだんに残っているのは今年特有だろうか。

雲に隠れていた富士山も白山に着くころには姿を現した。甲府市街地にはまだ靄がかかっていて、幻想的な風景である。

最後の片山では見事な紅葉も見られた。地面にも敷き詰められた落葉もまだ色を残している。1週間くらい前なら最高だったかもしれない。

片山からはぐんぐんと下り、山宮団地の住宅街を通り抜け、山宮温泉にドボンで大団円とあいなった。参加の皆様、お疲れ様でした。



 霧ヶ峰南面を歩く    ..山旅    
      2016/12/01(木) 07:30  No.4412
 
 
あまり雪が降らないうちにと思って、今年の課題のひとつである霧ヶ峰南面の稜線歩きをしてきた。

茅野市米沢の十五社から池のくるみへと続く破線がある。これをたどってみようというのである。

これは出色の径で、いや径というよりは道というべきで、実にうまく傾斜を一定につけられている。むろん山仕事の道でもあったのだろうが、その行きつく先が、かつての大山牧場(今では創価学会の青年道場になっている)付近であることを考えると、牛馬が歩いて牧場に向かった道ではなかったかと想像された。霧ヶ峰で収穫した茅をそれらの背に乗せて降ろす道でもあったのかもしれない。

葉が落ち切った時季、枝越しに蓼科山や八ヶ岳、または南アルプスが眺められるのが、このあたりの尾根歩きの良さだが、この道が緑に覆われていたらさぞすばらしいことだろうとも思った。

道標さえあれば親子向きのハイキングコースといってもおかしくない。もっとも、池のくるみが近づいてくると踏跡は怪しくなり、笹原をまさぐって歩くようになる。



 明日の木曜山行について    ..山旅    
      2016/11/30(水) 17:55  No.4411
 
 
明日は石割山の予定でしたが、先週悪天で流れた湯村山〜片山に変更します。したがって竜王駅で合流可です。









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