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冷たい大雨の翌日、おそらく春には珍しい透き通った空になるだろう。この好機を生かさなければと思案した。なにしろ、わざわざ遠路をおいでの方々ばかり、名古屋のやまんばさんは先週に引き続き連続で、神戸のNさん、そしてNさんの娘さんは、なんとロサンゼルスから久しぶりに帰国しての初参加なのである。
予想どおりの、まるで冬の朝のような空になった。高い山山は新雪で白くなっている。行先は、先週全通したばかりのビーナスラインを使っての三峰山と決まった。諸事情を勘案し、これまでとはちょっと違った行程とする。
そして大当たりの三峰山日和、四囲の山々はくっきりすっきり、雲に隠れていたのは、とおく北アルプス北部のみであった。
このあたりまで来ると、近い北アルプスに目が行きがちだけれど、よくよく見るとこの方角からの南アルプスの並びの良さは相当なもので、白峰四山とも言いたい、それぞれの個性がある。
ときおり吹く風も肌に心地よい。静かな頂上で豪華な眺めをひとしきり楽しんだ。
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