| 五月の末日、一月ぶりに白石の実家へ。この2020年5月の一ヶ月間というのは、国のコロナウイルス「特定警戒都道府県」の網が私たちの生活を覆った一ヶ月間でした。
例によって昼間の時間が空いているので、急きょ札幌市内の撮り残し野外彫刻ツアー・第二弾を組み立てました。今回は〈坂坦道〉と〈本田明二〉がメインです。 小樽の、家の近くの「望洋パークタウン前」で札幌駅前行きの中央バスに乗る。札幌駅で降りて、北口出発のバス路線を確認。今回は、前回の清田区方面とは正反対の、北区と東区の境目あたりを行ったり来たりのバス旅です。 北光・北口線の「北49条東3丁目行」を探す。「北49条」なんて札幌、昔の札幌人には想像もできない札幌です。北大が終わって札幌北高のある北24条あたりが私が知ってる札幌の北限なんだけど、いったい「北49条」なんてどういう札幌なのだろう。清田区もわからなかったけれど、「北49条」もよくわからない。
でも、バス停あった。次は11時20分発なので、まだ一時間くらい余裕がある。それで、札幌駅から二区画東の自治労会館へ。ここには、本田明二『朔風』があります。 やはりこういうのが最後まで残るんですかね。札幌駅から徒歩15分、北大側の古書店に行った時でも、ちょっと足を伸ばして…なんて思ってたけど、その「ちょっと」がなかなかできないというか。 それに、この彫刻、真上にぶっとい電線が無粋に走っていて、みんな写真撮るのに苦労しているみたいですね。私も最初はどうアングル変えても電線が映り込むので苛々しました。最後はもう諦めて、わざと電線が顔にかかるように撮ったのだけれど、小樽に帰って来て見直したらこれが一番良かったのです。表情という、本田作品の隠れた特徴を伝えていると思う。
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