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▼ 坂坦道&本田明二・バス旅@   引用
  あらや   ..2020/06/09(火) 06:35  No.542
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五月の末日、一月ぶりに白石の実家へ。この2020年5月の一ヶ月間というのは、国のコロナウイルス「特定警戒都道府県」の網が私たちの生活を覆った一ヶ月間でした。

例によって昼間の時間が空いているので、急きょ札幌市内の撮り残し野外彫刻ツアー・第二弾を組み立てました。今回は〈坂坦道〉と〈本田明二〉がメインです。
小樽の、家の近くの「望洋パークタウン前」で札幌駅前行きの中央バスに乗る。札幌駅で降りて、北口出発のバス路線を確認。今回は、前回の清田区方面とは正反対の、北区と東区の境目あたりを行ったり来たりのバス旅です。
北光・北口線の「北49条東3丁目行」を探す。「北49条」なんて札幌、昔の札幌人には想像もできない札幌です。北大が終わって札幌北高のある北24条あたりが私が知ってる札幌の北限なんだけど、いったい「北49条」なんてどういう札幌なのだろう。清田区もわからなかったけれど、「北49条」もよくわからない。

でも、バス停あった。次は11時20分発なので、まだ一時間くらい余裕がある。それで、札幌駅から二区画東の自治労会館へ。ここには、本田明二『朔風』があります。
やはりこういうのが最後まで残るんですかね。札幌駅から徒歩15分、北大側の古書店に行った時でも、ちょっと足を伸ばして…なんて思ってたけど、その「ちょっと」がなかなかできないというか。
それに、この彫刻、真上にぶっとい電線が無粋に走っていて、みんな写真撮るのに苦労しているみたいですね。私も最初はどうアングル変えても電線が映り込むので苛々しました。最後はもう諦めて、わざと電線が顔にかかるように撮ったのだけれど、小樽に帰って来て見直したらこれが一番良かったのです。表情という、本田作品の隠れた特徴を伝えていると思う。


 
▼ バス旅A   引用
  あらや   ..2020/06/09(火) 06:40  No.543
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駅に戻り、「北49条」へ。「北45条東8丁目」というバス停で降りて栄中学校を目指すんだけど、途中、このバス旅後半戦のアイテム「東区民センター」や「美香保公園」も通るので各バス停眼を皿のようにして注意していました。

で、これが、坂坦道『歓び』。

坂坦道(さか・たんどう)と言われてもピンと来ないと思うけれど、あれです、あの札幌羊ヶ丘の超有名な像『丘の上のクラーク』をつくった人ですね。ギルバート・オサリバン『アローン・アゲイン』じゃないけれど、一発目であの大ヒット曲が世に出てしまって、他にも名曲がいっぱいあるのに誰も言及してくれない…みたいな可哀想なところがありますね。
坂坦道の魅力は、ポーズ。『丘の上のクラーク』は、私にはドラマチックすぎて照れ臭いものだけれど、中学校の生徒通用門の真ん前にこの『歓び』を置くセンスは大したもんだと思う。校章との相性もばっちり。頭良くなりそう。

 
▼ バス旅B   引用
  あらや   ..2020/06/09(火) 06:44  No.544
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同じ路線の「札幌駅北口行」、途中の「北23条東8丁目」で下車。ここを2丁ばかり西に歩くと美香保(みかほ)公園です。公園の一画、美香保体育館前に佐藤忠良『聖火を持った男』がある。聖火とは、もちろん札幌冬季オリンピックの聖火。前回の大倉山ジャンプ場の國松明日香と同じですね。写真は省略。

ここから北区側へ向かいます。目指すは北25条の若草公園。直線で1キロメートル足らずの距離なんだけれど、歩くの辛い。歳とったなあ… 「北24条東4丁目」というバス停を見つけたので、迷わずバスの方を選択。たった二区間なんだけれど、座れるのが有難い。

終点の「地下鉄北24条駅前」で降りて、徒歩再開。ぼんやり歩いているからか、若草公園を通り過ぎてしまいました。引き返さなきゃとも思ったのですが、前方に何か電波を感じます。体内の野外彫刻センサーが発動。近づいてみると、これでした。

 
▼ バス旅C   引用
  あらや   ..2020/06/09(火) 06:49  No.545
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https://www.city.sapporo.jp/ncms/shimin/heiwa/rekishi_senseki/senseki/senseki_04/index.html

札幌飛行場 (初代)
札幌飛行場(さっぽろひこうじょう)は、かつて札幌市北24条西(現在の北区)に存在した飛行場。
かつては北海道と東京を結ぶ唯一の航空路を持っていた飛行場で、太平洋戦争中は製鉄・兵器工場のあった室蘭を守備するため、日本陸軍飛行第13戦隊が配備された。
航空機を飛行場へ誘導するための航空灯台は、南1条西2丁目にある丸井今井札幌本店屋上の塔屋に設置されていた。
1945年の終戦とともに閉鎖されたが、跡地では進駐軍の落下傘降下部隊が何度か降下訓練を行っている。
(フリー百科事典『ウィキペディア』)

そもそもの発端が、北海タイムスの社用飛行場だったなんて、「ウィキペディア」には学ぶことが多い。ここだったのか…と思うと、当然、この門柱跡に載っかっているのは、坂坦道『風雪』ですね。こんなに小さい彫刻だったのね…

 
▼ バス旅D   引用
  あらや   ..2020/06/09(火) 06:52  No.546
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『風雪』碑の隣の家の門柱(?)にも何かオブジェを発見。近づいてみると、『飛』という銘が入っている。これも札幌飛行場関係の何かなのだろうか?

今回もセイコーマートで若草公園の場所を教えてもらいました。やっぱり、エリアの住宅地図を備えていましたね。えらいなあ。

 
▼ バス旅E   引用
  あらや   ..2020/06/09(火) 06:56  No.547
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坂坦道『いのち』。

 悲惨な事故が二度と起きないようにとの願いをこめて建立された交通安全祈念の像。
 この「いのち」の像は昭和52年(1977年)に建立されたが、10年にわたる風雪で腕や足に亀裂が入るなど傷んできたため、昭和63年にブロンズで作り直したもの。
 母とその両手に抱かれ、もみじの葉のような手を広げ大空を見上げる幼児の姿は、見る人の心を強く引きつける。
 作家 坂坦道
(札幌市北区役所の解説)

札幌って母子像が多いような気がする。以前写真を撮っているので今回は寄らないけれど、近くの北大病院前には本田明二の母子像があるし、パッと思いつく限りでも、本郷新、佐藤忠良、山内壮夫と名だたる北海道の大御所はみんな母子像をいくつもつくっているし、その大半が札幌に集まっているのだから面白い。

 
▼ バス旅F   引用
  あらや   ..2020/06/09(火) 07:06  No.548
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地下鉄の北24条駅(南北線)と元町駅(東豊線)の間を結ぶバスが頻繁に出ているので、元町方向に行くことにする。目指すのは元町小学校の川田静子『希望』です。

公園、駅、区役所など、野外彫刻は札幌のありとあらゆる場所にありますけれど、いちばん彫刻作品を所有しているのは何処でしょう?と問われて、私わからなかったですね。札幌なら公園かな…とか思ったけれど、答えは、なんと「学校」なのでした。
そうか、学校か。そういえば、前回の北九条小学校の國松明日香とか今回の坂坦道とか、札幌の学校って時々とんでもない技を繰り出しますね。その学校の卒業生とか、そんな関係なのだろうか。手稲の針山家をうかがった帰り道も、なんで稲積小学校に小野寺紀子、なんで富丘小学校に本田明二と不思議に思ったものだけど、案外、卒業生だとすれば、それはそれで美しい話ではある。

地下鉄で「元町」駅から「東区役所前」駅へ。この辺りは昔住んでいたところなので歩いたって道を間違うわけはないとは思うのだが、最近はそれも怪しくなって来ています。特に、距離感がね。昔は10分くらいで歩いて行ったもんだ…とか思って、今の札幌を歩いてみると、あれーっこんなに遠い場所だったの…ということが増えました。
というわけで、ガチガチの安全策で辿りついた東区民センターではあります。本田明二『手をつなぐ』。なんか、子どもを抱っこしていない母子像って珍しいですね。下から見上げることを計算しているのか、母と子のサイズがちがっているような気もするし、母親の脚が西洋人並みに長い気もする。妙な不安定感があって、私には新鮮な本田明二でした。

 
▼ 「いのち」(初代)   引用
  あらや   ..2020/06/11(木) 17:55  No.549
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小樽に帰ってきて、愛読書、原子修さんの『札幌の彫刻をうたう』(みやま書房,昭和56年刊)をぱらぱら見ていたら、若草公園の『いのち』について「あれっ…」と思いました。写真に写っているのは、初代のポリエステル樹脂像『いのち』です。

最初、母子像を45度起こしたのが現在の『いのち』なのかなと思ったのだけど、そうだとすると子どもの位置がおかしくなる。それに、初代の母親の右手は子どもをしっかり抱き込んでいる。坂坦道氏はブロンズ化に際してかなり手を入れたようにみえます。初代がポリエステル樹脂じゃなくて最初からブロンズだったら、ここまで劣化することなく今に残ったと思うと、ちょっとこの初代のポーズは感動的ですね。本郷新『嵐の中の母子像』にも負けない力が漲っている。この構図は凄い。こんなの見たことない。



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