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この当時、――だが、一九五四年という昔の出来事を正確に記憶されている向きも、いまは少ないであろう。日本流にいって昭和二十九年というこの年には、すこぶる陰惨な事件が多く、警視庁の調べによると、年間の殺人件数も、未遂を含めて三千八十一件、一日あたりほぼ八件という未曾有の新記録を樹立しているほどだが、そのほかにもこの年が特に意味深いのは、たとえば新年早々に二重橋圧死事件、春には第五福竜丸の死の灰、夏は黄変米、秋は台風十五号のさなかを出航した洞爺丸の顛覆といった具合に、新形式の殺人が次から次と案出された年だからでもある。 (中井英夫「虚無への供物」)
毎日、暑いですね。昼間、パソコンに向かっているとクラクラします。 浅田次郎の「終わらざる夏」を読み始めてしまったので今週は日々急速に「八月の占守島」モードに入りつつあります。先週はたしかにヒヌマ・マーダーをめぐって目白や下谷・竜泉寺あたりをウロウロしていたのに…と思いますけど。 すばらしく出来のいい小説なので、また秋口になったら戻ってくるかもしれません。まあ、先週の興奮を忘れないためにも、ちょっとだけBBSに印をつけておきますね。
私も負けないで、お気に入りの一枚を。九月に入っちゃったので、ついに八月から外さなければならないのが残念。こちらに残しておこう。「虚無への供物」なら、本望。
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