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▼ 地球最後の日   [RES]
  あらや   ..2026/07/11(土) 14:30  No.795
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ついに見つけた!という感じ。インターネット古書店で『地球最後の日』に行き当たった時は手が震えましたね。これで谷口ジローの最後のピースが埋まったわけですから。長らくこの一冊だけ持っていなかったのでした…
で、届いた本を見て、さらに吃驚。作者は関川夏央だけど、画が「松森正」になっている!(谷口ジローじゃないの…)
非常に珍しいケースだと思うのだけど、古書店も私も『地球最後の日』は「画・谷口ジロー」だと信じて疑わなかったというわけです。こんなこともあるのね。私の場合は、『事件屋稼業』(よく谷口ジロー展のポスターなどに使われる絵柄です)を『地球最後の日』と勘違いしていたようです。古書店の勘違いも、なんか、聞いてみたい気がする。
作・関川夏央ですからね、はずれはありません。『宿命』という作品には唸ってしまった。五度ほど読み返しました。



▼ 戦争と平和展   [RES]
  あらや   ..2026/07/08(水) 16:44  No.794
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札幌のさいとうギャラリーで開催中の『戦争と平和展』に行ってきました。金もないのに画廊かい…と言われそうだが、きっかけはこちらです。
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2026010400010/
『阿部典英 挿絵原画展』の企画事業「阿部典英×吉崎元章クロストーク」に参加したのですが、その時の質疑応答で、「今、世界のあちこちで戦争や紛争が起こっていますが先生はどのようにお感じになっていますか」という質問があったんですね。それに対して、阿部さんは「7月7日から74名のアーティストが参加する『戦争と平和展』が開かれます」みたいな答えだったんです。その答え方がお洒落で知的で大人な感じがしたのですね。ちょうど7日、実家に行く用事があったので帰り道で寄ってみました。いやー、三越前の四丁目一帯、ずいぶん変わったもんですね。さいとうギャラリー探すのにけっこう手間取ったよ。写真OKだったので、阿部典英さんと渡辺行夫さんの作品を撮らせていただきました。



▼ 署長 サスピション   [RES]
  あらや   ..2026/07/06(月) 23:52  No.793
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「本日の返却本」コーナーに今野敏『署長 サスピション』を発見。即、借りてきました。この「署長」シリーズ、けっこう気に入ってます。「隠蔽捜査」シリーズのスピンアウト。「大森署を長年にわたり支えてきた竜崎伸也が去った。新署長として颯爽とやってきたのは、またもキャリアの藍本小百合。」(帯)

 藍本署長が赴任してきたとき、署員の誰もがその美貌に驚いた。
 そこそこの美貌ならば、冗談のネタにもなろう。だが、藍本署長の場合は度を超していた。だから、署員はただ圧倒されるだけだった。
 貝沼も例外ではない。てっきり、誰かが「ドッキリ」を仕込んだのではないかと疑ったほどだ。女優を連れてきて、新任の署長だと言って、署員たちの反応をカメラに収めるのではないか……。
 だが、そんなことをする理由がない。そして、藍本署長は本物だった。
 その美しさに魅せられたのは、男性署員だけではない。女性たちも驚きと賞賛の眼を向けた。
 これも、中途半端な美しさなら妬み嫉みの対象となったかもしれない。だが、その美しさは圧倒的なのだ。誰も妬んだりはできない様子だった。
(今野敏「署長 シンドローム」)

ま、堅いことは言わないで、笑って読めばいいんじゃないの。第150号に一ヶ月半かかった頭をやさしくマッサージしてくれた。『署長 シンドローム』ももう一度読み直しちゃった。



▼ 追悼 國松明日香展   [RES]
  あらや   ..2026/06/10(水) 16:43  No.788
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國松明日香展、行って来ました。なんと、開幕二日目。
https://www.hongoshin-smos.jp/d_detail.php?no=227
なんでこんなに急いだかというと、ホームページの下にある館長の日曜講話「国松三代〜登・明日香・希根太に通底するもの」を聴きたかったからです。こちらも行って正解。以前から、登別の銀のしずく記念館の辺りで国松希根太の名を聞くことが時々あり、不思議だったんだけどようやくその意味がわかりました。「飛生」ってことだったんですね。
もう一つ、巨大なものも数多い國松作品を彫刻美術館はどう処理するんだろうというのも興味津々でした。答えは、後期の線材と円盤を組み合わせた作品群の中から名作(私には「名曲」という感じもする)をセレクションし、展示する。壮年期の鉄のモニュメント群については、あれはそれぞれの地に根づいた精霊なのだから動かしたりはしない。会いたければ自分で行くべきだ、でした。いやー、名曲に酔いしれた。この日は講演があったから人が大勢来ていて少し落ち着かなかった。今度は、人の少ない平日の午後にでも来よう。


 
▼ 国松三代  
  あらや   ..2026/06/10(水) 16:46  No.789
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「国松三代」という視点は刺激的でした。今、私が手掛けさせてもらっている「人間像」の作品群にも新しい光が射すかもしれないと感じています。というのは…

 一昨年の秋であったか、国松明日香氏から電話があった。
「もしもし、福島先生のお宅でしょうか」
「はい、わたし福島です」
「わたくし國松明日香というものですが……」
「あっ、明日香さん!」
「実は、父の昔話などお聞きしたくて、お邪魔したいのですが、ご都合いかがでしょうか」
「いつでも歓迎です。どうぞ遠慮なくおいでください」
「では、お言葉に甘えて、お邪魔します。ただ、もう一人陶芸家も一緒に伺うことにしますが」
「どうぞ、どうぞ。遠慮なく……、明日香さんとはお会いしたく思っていましたから」
 そんな遣り取りをし、明日香氏の来訪となった。
(福島昭午「夢は枯野を駆け巡る―広津書簡から」)

 
▼ 父・福島豊  
  あらや   ..2026/06/10(水) 16:50  No.790
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『夢は枯野を駆け巡る』は、針山和美亡き後の「人間像」を主宰していた福島昭午さんの遺稿です。引用したのはその冒頭部分。明日香氏の用向きは、父・國松登の遺品を整理していたら、その中から、福島昭午さんの父・福島豊宛の広津和郎の書簡が出て来た。なぜこの書簡が國松の家にあったのか。二人の交流や当時の様子が知りたい…ということでした。
ただ、福島さんには福島さんなりの過去があり、その一通の書簡を目にした途端、まさに「夢は枯野を駆け巡る」ごとく昔の親子の確執が立ち現れて来る…という内容の作品です。「人間像」同人の間では有名な話ですが、古宇伸太郎(福島豊氏のペンネーム)が亡くなり、その追悼号を出す時、福島昭午さんは『父・福島豊』を書き、そこで初めて古宇伸太郎と福島昭午は親子であることを同人たちに明かしたのです。『父・福島豊』は切ないけれど美しい作品、私には忘れられない作品です。あの日から五十年。今、『夢は枯野を駆け巡る』から再び声が聞こえてくる。

「……私が苦学していた頃、あなたは、私を呼んで、カットを二、三点描いて持って来なさいと言われ、数点のカットを持参すると、稿料だからと、五円を手渡してくれました。当時の五円は私にとって大金でありました。生活費に困る頃になると丸ビルのあなたの編集室ヘカットを持って行きました。どれだけ助かったことか筆舌に尽くし難いものがありました……」
(古宇伸太郎葬儀時の國松登氏の弔辞)

 
▼ 記念館二階  
  あらや   ..2026/06/10(水) 16:55  No.791
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今回も講演前の時間を利用して記念館二階の故・仲野三郎夫妻コレクションを閲覧していました。前回気づかなかったことが幾つか。例えば、この二百数十冊のファイルは全体が市町村名の五十音順になっていること。だから、今回は1番「旭川」から見始めて「小樽」まで。飛ばして「札幌」を数冊見終わったところで講演のお時間になりました。「稚内」に辿りつくのにはまだまだ先になりそう。
「札幌」篇を見ての印象ですが、私がデジカメで彫刻を撮っていた時期とそう変わってはいないのではないかと感じました。フイルム写真のコレクションなのでもっと古い時代を扱っているかと思っていたのです。だから、今となってはもう見ることが出来ない四丁目のビル外壁にかかっていた梁川剛一『開拓凱歌の像』や北海タイムス社の竹中敏洋『タイムス少年像』などもコレクションに収められているのでは…と勝手に期待していたのですが。まあ、「札幌」篇はまだ途中ですので、これから出て来るのかもしれないし。

 
▼ 記念館一階  
  あらや   ..2026/06/10(水) 16:58  No.792
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記念館の展示もかなり大胆に入れ替わっていましたね。『牧野富太郎翁像』、撮っといてよかった。新しいデジカメ、さっぱりです。軽薄短小なので、ピンボケ写真ばっかり。けっこう疲れます。この『踊り子』も、「へえー、こんなのもあるんだ(図録でもみたことない…)」と何枚か撮ったんだけど、帰って来て見たらみんなピンボケ。今回の画像は、皆、辛うじて使えそうな残った一枚二枚を並べただけのものです。画像は上のスレッドから、國松明日香『THE MILKY WAY』、『休息する翼―冬』、『雲の夢』でした。


▼ 北海道博物館   [RES]
  あらや   ..2026/05/23(土) 17:50  No.785
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ピンボケ写真で申し訳ない。デジカメ、買いました。でも、今のデジカメって小さくて軽いのよ。スマホで写真撮っているのと変わらない。私はあれが嫌でデジカメを使っていたのだけれど、そのデジカメが軽薄短小じゃ困ってしまう。そうかと言って、鉄ちゃんが持っているような巨大カメラなんか買う気もしないし。店で一番重いと感じられるデジカメを選んだのだけど、それでも軽い。机やテーブルでコロコロ転がってみっともない。六月の『國松明日香』展が思いやられます。ここに映っているのは、北海道博物館前に建つ山内壮夫『羽ばたき』。

 
▼ 全国樺太連盟資料展  
  あらや   ..2026/05/23(土) 17:52  No.786
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北海道博物館に行ってきました。目的はこれ、
https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/exhibition/special/23043/
チラシを見た時から「今度こそ行こう!」と思っていたのです。去年、『みんなの鉄道―がんばれ!地域の公共交通』展があった時にもちょっと心が動いたのだけど、なにか、人間像ライブラリーの仕事にかまけて開催期間を逸してしまった。でもね、「樺太」となると話は別だ。

稚内市が持ってる資料と北海道博物館が持ってる資料が上手くブレンドして、私の知らない「樺太」がいっぱいありました。さらに、5月17日の講演『引揚者文化とは何か―食文化から企業家精神まで』(島村恭則氏)を聴講したので、より「樺太」が立体的になったような気がする。普段、宮澤賢治や沼田流人などの文学作品方面にまみれて暮らしているので、「引揚者」みたいな視点は斬新でした。小樽の妙見市場から話が始まったことに、小樽市民は深く納得。

 
▼ ミヅホの沼  
  あらや   ..2026/05/23(土) 17:56  No.787
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博物館にあったチラシの中で「野幌森林公園遊歩道マップ」には感激しました。このマップ、私、一時間でも二時間でも見ていられるんです。
小学生の頃、江別市に住んでいました。高学年に入り始めると自転車に乗ることも覚え、行動半径が急激に拡がります。その拡がりのひとつが「ミヅホの沼」でした。野幌の営林署(マップでは「材木育種センター北海道育種場」となっているあたり)を越えると、道はどんどん下り坂になって樹木が鬱蒼と繁る森に入って行きます。原始林の始まりです。その暗い森の静けさの中を内心カラスヘビにビクビクしながら突き進んで行くと終点が「ミヅホの沼」だったような気がする。それ以上、原始林の奥に入るのは無理だと認識してたと思う。今、「野幌森林公園」と名を変えた原始林のマップを見ていると、私たちがウロチョロしていたのは大沢コースと呼ばれる辺りですね。ほんの原始林の一端にすぎなかったんだと驚いています。でも、子どもの眼には結構な魔界に見えたのです。
マップを見ていると、いかに原始林が四方八方から切り刻まれて小さくなってしまったかがわかり胸が痛みます。江別側からもそうだけど、北広島側からも浸食が凄い。現在のエスコンフィールドの手前に家があった福島昭午さんの小説に、切り刻まれる以前の原始林の光景が描かれますが、これなんかに、私、深く感じ入ってしまうんですね。時間的には、物心つき始めた子どもの原始林と、壮年時代の泊原発反対闘争などを経てようやく北広島の地に最終の身を寄せた人の原始林では、その思索には大きな開きがあるけれど、なにか原始林から霊感を感じとっていることが私にはとても嬉しかったのです。


▼ 紙芝居愛好家・稲村眞禮氏   [RES]
  あらや   ..2026/03/28(土) 17:20  No.780
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道立文学館に行ってきました。文学館に寄贈された稲村眞禮氏の紙芝居コレクションが、今、常設展示室・アーカイブ・コーナーで展示されているのは知っていたのだけど、雪割りの毎日にかまけてすっかり忘れていた。数日前、たまたま文学館HPを見ていたら、なんと3月26日で終了ではないですか! 慌てて札幌駅前行きのバスに飛び乗った次第です。ちょうど本郷新彫刻美術館にも用事があったので、今日は「人間像」作業も雪割りもお休みして札幌を回ることにしました。

この日は特別展も終わっていて、四月からの新展示の準備中だったので館内はガラ開き、独り占め状態です。いつもなら喫茶コーナーに陣取っているサロンっぽい奴らもいないし、凄い快適でした。常設展、久しぶりに見たなあ。入った途端、目につくのは「アイヌ民族の文学」コーナー。知里幸恵の肖像がばーんと張り出している。米坂ヒデノリの木彫があったりして…
昔はこうじゃなかったような気がする。型通りの露伴だ、啄木だ、有島だの北海道文学史だったと記憶するんだが。それが退屈で特別展だけで帰ることが多かった。(本の表紙見たってしょうがない。家で『北海道文学全集』読んでる方がなんぼかマシだ…) でも、今回、独り占め状態で時間をかけて見て回ると微妙に変化していますね。少なくとも『北海道文学全集』時代の史観からは自由になってきているのを感じる。文学館で『キツネノゲントウ』を見られる日が来るとは思わなかった。流人はまだだけど…


 
▼ キツネノゲントウ  
  あらや   ..2026/03/28(土) 17:26  No.781
  稲村眞禮氏のコレクションの中に、堀尾勉脚本『キツネノゲントウ』を見つけて「へえーっ」と思った。(『貝の火』だけじゃないんだ…)
堀尾勉は後の堀尾青史。宮澤清六と組んで宮澤賢治復興を担った第一人者です。十数年前、京極町で見つかった国策紙芝居の中に堀尾勉脚本『貝の火』があり、その宮澤賢治研究者・堀尾青史ともあろう人が『貝の火』に対してとんでもない改ざんを行っていることに驚き、憤ったものでした。
『キツネノゲントウ』は、宮澤賢治の作品『雪渡り』の「その二(狐小學校の幻燈會)」にあたるのでしょうか。「キック、キック、トントン」「堅雪かんこ、凍み雪しんこ」ですね。表紙しか見られないから中身はわからないけれど、おかしな教訓話になっていないことを願います。
昔は怒っていたのです。でも、「ヘカッチ」第20号の谷暎子さんの『北海道教育紙芝居研究会』を読んで少し考えが変わりました。研究者として真摯に『貝の火』を守り抜いたなら、おそらくは北海道教育紙芝居研究会と同じ道を辿ったことでしょう。
「キック、キック、トントン」で思い出した。最近の私の頭の中では「キック、キック、トントン」に続いて「クツニサ クトンクトン」とか「トーロロ ハンロク ハンロク」なんて音が鳴っています。

 
▼ 本郷新伝  
  あらや   ..2026/03/28(土) 17:41  No.782
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本郷新彫刻美術館の用事とは、この『本郷新伝』をゲットすることでした。本屋でもアマゾンでも買えるんだけど、ファンとしては、ここは聖地・本郷新彫刻美術館で手にした『本郷新伝』でなければならないのでした。

https://www.hongoshin-smos.jp/d_detail.php?no=221

「マンガでわかる本郷新」展を一巡して、いちばん心に響いたのは『奏でる乙女』でしょうか。いつもなら乙女が弾いてるギターが付いているんだけど、この『奏でる乙女』、そのギターが無かったんです。弾いてる腕もない。こんなバージョンもあるのね… で、いつもならギターに隠れている乙女そのものを見つめていると、その美しさに私は初めて圧倒されたのでした。得がたい体験。でも、この『奏でる乙女』、「第1話 創り出す手」のコーナーに置かれていたんだよね。「創り出す手」だからこそ、あえてこのバージョンを出してきたのかな。

 
▼ 秋霖  
  あらや   ..2026/03/28(土) 17:44  No.783
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二階から降りて来たら、おおっ!國松明日香じゃないか。(國松明日香の作品は百メートル先からでも私は分かります) どうしたんだ…と思って近づいて行くと、こういうわけでした。

https://www.hongoshin-smos.jp/d_detail.php?no=226

追悼展か。もうこれ以上、國松作品を見ることが出来ないのは本当に悲しい。クラウドファンディングに参加したいけれど、私、電話と「人間像」のチェック以外でスマホ使ったことないんだよね。

 
▼ 牧野富太郎翁像  
  あらや   ..2026/03/28(土) 17:49  No.784
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記念館で、前回の宿題、『牧野富太郎』像をデジカメ撮影。ついで、インターネット「北海道デジタル彫刻美術館」の基になった故・仲野三郎夫妻が撮りためた北海道の野外彫刻写真約3000点のファイルを閲覧してきました。(全部じゃないけど…)
今、ファイルと言ったけれど、これ、デジカメやスマホを使っている今の人たちが考えるファイルじゃないですからね。フィルム写真のファイルです。昔、カメラ店に現像に出すとおまけみたいな感じで写真を整理する簡易紙アルバムが付いてきました。あれをテーマ別に分けて、ホチキスで5冊くらいに綴じ合わせたものが本棚にずらーっと並んでいるわけです。
とてつもない労力だと思います。撮影移動の手段はさすがに車でしょうか。公共交通機関などと言い出したら人生百歳まで時間があっても足りないような気がする。野外彫刻は、生まれたり、消えたり、移動したりを意外とするものだというのが私の感想です。

家に帰って、今日撮った画像を整理していたら、傍らで充電していたデジカメの調子がおかしい。エラー信号のような点滅が止まらない…
というわけで、デジカメ、壊れてしまいました。数々の彫刻写真を撮って来た掛け替えのない私の相棒だったのに。残念。無念。奇しくも『牧野富太郎翁像』が最後の一枚になりました。後継機については未定です。もう、ここで彫刻写真止めようか…という思いもある。國松明日香展のあたりまで、考えてみます。


▼ 無防備都市   [RES]
  あらや   ..2026/01/23(金) 16:47  No.778
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この『無防備都市』の2冊を含む、関川夏央+谷口ジローの7冊がまとめて¥2580でインターネット古書店に出ているのを見て腰を抜かした。桁が一つ間違っているんじゃないのか…と何度も見直しても¥2580なので、躊躇わずその場でポチッと購入ボタンを押した次第です。
『無防備都市』、私、¥8000出して買ったんだよ… 古書店で、あまりの値段に誰も手を出せないで売れ残っていたんだけど、人間像ライブラリーに沼田流人『血の呻き』を挙げた時に、さすがに感無量だったのかなあ、気が大きくなってポチッとやってしまったわけです。『無防備都市』から何篇か選んだ『暴力街21分署』という一冊も出ているんだけど(これでさえ¥10000の値段が付いてる…)やはり発表時の全篇が読みたいのでした。
「関川夏央+○○」という組み合わせは何人かの漫画家で行われているのですが、やはり谷口ジローとのコンビが最強という感じがする。その最高傑作が『「坊っちゃん」の時代』五部作と一般的には云われるわけですが(まあ、面と向かってそう問われれば、私も「そうですね」と言うだろうが…)、でも、心のどこかでは「ちがうぜ」と言ってる自分がいる。ちがうぜ、『無防備都市』が私は好きなんだ。昔から。


 
▼ 谷口ジローコレクション  
  あらや   ..2026/01/23(金) 16:52  No.779
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この選集は、2021年以降の谷口作品の新たな盛り上がりを見越して、読者の要望に応えられるような質の高い作品集として準備しつつ、その国際的な評価を改めて日本国内で広め伝えていくものとして企画されました。本企画は、谷口ジロー作品を多数刊行している小学館と双葉社が合同で実施。2021年10月以降、小学館・双葉社から毎月1冊ずつ…
(双葉社の宣伝文句)

更に集英社も加わって、今では谷口ジローの名作と云われるほとんどの作品がこのコレクションで読める。でも、私はこれには参加しない。まず、文庫本サイズがね、こんなのマンガ本じゃない。それに値段も高いし。年金生活者には一冊¥4000はとても無理。古書店でコツコツ買い集めた谷口ジローで私は結構です。さらに言えば、コレクションのキレイな名作ラインナップばかり読んでいると、谷口ジロー・イメージを誤るのではないかという気もする。


▼ ふしぎの国のバード 第13巻   [RES]
  あらや   ..2026/01/22(木) 14:30  No.777
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文明は滅びゆく宿命なのか――。
アイヌの長老・イヌリカの拒絶にバードの信念が揺らぐ。
文化の記録は、遺されるべきではないのか?
(帯より)

いやー、第13巻、良かった! 私たちの知ってるイヌリカってこんなんですよ。

 自分たちは失礼するので、あとはひとりで食事をして休んでくださいと首長の母親以外は全員その場を退きました。この八〇歳になるいっぷう変わった魔女のような老女は、黄色みを帯びたもじゃもじゃの白髪をしており、しわだらけの顔には頑としてこちらを疑っているところがあります。わたしは悪魔の目に見つめられているような気になりました。
 (中略)
歳が歳だからといって、のろのろしたり休憩をとったりするようなところはありません。酒を見ると、その目は貪欲に輝きます。茶碗に入れた酒をこの老女はひと息で飲み干してしまうのです。
(イザベラ・バードの日本紀行/時岡敬子訳)

これを、ここまでの人間像に膨らませてしまう。さらに、これがバードと絡む。凄い構想力だ! 約十巻分もかかった、平取までの長い長い旅路を耐えて来てよかった。



▼ 菅原浩志さん   [RES]
  あらや   ..2025/11/19(水) 12:12  No.776
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今朝の北海道新聞に菅原浩志さんの訃報が載っていました。

 「カムイのうた」監督
菅原浩志さん(すがわら・ひろし=映画監督、プロデューサー) 12日午前0時3分、膵臓がんのため死去。70歳。札幌市出身。自宅は川崎市多摩区西生田。葬儀は近親者で済ませた。
 札幌啓成高卒業後、米・カルフォルニア州立大で映画製作・演出を学んだ。映画「里見八犬伝」(1983年)などのプロデューサーを務め「ぼくらの七日間戦争」(88年)で監督デビュー。上川管内東川町が舞台の「写真甲子園 0.5秒の夏」(2017年)、アイヌ文化伝承者の知里幸恵がモデルの「カムイのうた」(23年)などを手掛けた。

なにげなくウィキペディアで「カムイのうた」を引いてみたら、その精密な解説に読み耽ってしまった。一昨年の登別を懐かしく思い出す。「カムイのうた」監督のご冥福をお祈りします。



▼ 近現代アイヌ文学史論   [RES]
  あらや   ..2025/10/06(月) 17:51  No.775
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昨日一日、毎日の「人間像」作業を休んで『近現代アイヌ文学史論〈現代編〉』を読んでいました。一日で理解できるような本ではありませんが、ただ、ルーチンの仕事を休んででも、この本に向きあうことはこれからの自分にとって必要なことなのだという自覚があります。「ヘカッチ」と同じく、たぶん、これからの人間像ライブラリーの成長にとっても大切な本でしょう。いろいろなことを考えた愉しい一日でした。『近現代アイヌ文学史論〈資料編〉』を夢見た一日でもありました。



 


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