| これが『現代スペインとスペイン語の研究』です。ただ、私の持っているのは昭和57年2月発行の第3版なのですが、タイトルが『スペイン文化とスペイン語の研究』になっていますね。初版が昭和46年ですから、さすがに〈現代〉は使えなかったのかもしれません。でも、十年以上の長きに亘って出版され続けているのだから名著なのでしょうね。スペイン語門外漢の私にも面白く読めるんです。例えば、「動詞TENERの直説法現在」では、
今日は,4月10日,ぽかぽかと暖く,桜(cerezo)は満開,まさに,春爛漫(1a primavera en sugloria = en su plenitud)の季節である。午後,リクリエーション(recreacion, recreo)のドライブ(paseo en coche= automovil)の帰りだという友人が見舞いにきてくれた。その節,胃潰瘍のために煙草をやめているぼくと,その友人とのあいだで,こんな会話のやりとりがあった。
で、スペイン語文とその訳につながって行くという… もうほとんど「人間像」の瀬田「日記」の延長線上という感じですね。
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