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司書室BBS

 
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▼ 阿部信一さん   [RES]
  あらや   ..2017/12/24(日) 16:27  No.558
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 有島記念館は、赤く燃えるレンガの壁、その外形は有島の大地に凍てつく白い炎。欧州の教会を思わせる建築。春夏秋冬白い和服の貴婦人の如く静かなただずまいを見せている。「人は自然を美しいという。然しそれよりも自然は美しい。人は自然を荘厳だという、然しそれよりも自然は荘厳だ………」有島武郎の「自然と人」の一節を風の流れの中から聞える。
(阿部信一「有島の大地」)

現在、「人間像」第25号作業を中断して、「京極文芸」に発表された阿部信一さんの作品のデジタル化を行っています。異例なことですが、今年の三月まで湧学館でやっていた仕事と、四月から始まった「人間像ライブラリー」の仕事をつなぐ大事な作業です。
デジタル・ライブラリー構想は今に始まったものではなく、京極時代、いや小樽時代からすでに原資料の収集は始められていました。「これは!」と感じた作品や作家については、いつでもデジタル化できる態勢とともに、作品発表時の現物で確認できるようスワン社内での保存を心がけています。それは、夥しいコピー書類や紙の山となってスワン社に結果しているわけですが…
この度、阿部信一さんから「人間像ライブラリー」掲載の著作権許諾をいただいたことにより、その山の一角が整備される気配が出てきました。この進展は、ライブラリー作業全体にいい影響を与えてくれるものと考えています。

「京極文芸」後半期に彗星の如く登場し、私たちの山麓文学構想に大きな力を与えてくれた阿部信一さんについては「読書会BBS」で。



▼ 「人間像」第24号   [RES]
  あらや   ..2017/12/18(月) 17:47  No.557
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「人間像」第24号のデジタル化完了。かかった時間は「49時間/延べ日数9日間」でした。いつもは50ページ前後の文量なのですが、この第24号だけは80ページ長なので少し時間がかかりました。まあ、この程度で弱音を吐いていられないけど。年内にもう一冊仕上げたい。

目の前に小樽湾が広がっている仕事部屋で、時々、京極の冬を思い出すことがある。朝、出勤前に雪かきをしても、夜に帰ってくれば朝にも増して雪が積もっている。積もった雪の上に、屋根から落ちてきた雪が重なる。とりあえず玄関の出入りだけは確保しておいて、後は土・日か…とかね。週末まで裏の窓全部が埋まらなければラッキーだとか。なにか、職場の仕事以外は、一冬中、雪のことであたふたしていた毎日だったなあ。「人間像」に関するプランが何も立たなくてとても焦っていました。



▼ 「人間像」第23号   [RES]
  あらや   ..2017/12/07(木) 16:37  No.555
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「人間像」第23号のデジタル化にかかった時間は「38時間/延べ日数7日間」でした。じつに前回の第22号(孔版印刷)と同タイム。作業量の大小にかかわらず、「一週間」で一冊をまとめるようなスタイルが出来上がりつつあるのかな。

◎さて此の号は三周年記念号として昨年十一月発行の予定であつたが、印刷所の止むを得ない事情の為遂に年を越し、おまけに五十一頁以後は印刷をあきらめなければならないような事態に立至つた。その為、切角御寄稿願つた「われわれの立場」を始め、門脇君の力作「虚洞」など次号に廻さなればならなくなりました事を、此處に低頭平身、平にお詫び致します。
(「人間像」第23号/編集後記)

「人間像」第23号。昭和28年2月の発行なんですね。私の生まれた昭和27年11月、ふっ飛んでしまった。でも、「次号予告」には新同人・金澤欣哉氏の名前も見えたりして、いよいよ急ピッチで初期「人間像」メンバーが集まりはじめているのが嬉しいですね。


 
▼ 同人像  
  あらや   ..2017/12/07(木) 16:43  No.556
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「人間像」第23号には(これも大変珍しい)同人の写真が載せられています。

みんな、若いなあ! 渡部さん、小樽の繊維会社の前で撮った一枚なのでしょうか。この笑顔を見ながら、『セールスマン物語』のデジタル復刻をやってるのサイコーでした。自分のやっていることに自信を持ちました。第170号「渡部秀正追悼号」まで私は頑張れる。

なお、ライブラリー検索システムが動き出しましたので、今まで「司書室BBS」でやっていました作品評部分は「読書会BBS」へ移行します。皆様もライブラリー作品の感想をお寄せください。


▼ 「人間像」第22号   [RES]
  あらや   ..2017/11/29(水) 12:11  No.554
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「人間像」第22号デジタル化、完了。かかった時間は「38時間/延べ日数7日間」でした。最後のガリ版、ちょっとキツかった。「ライブラリー検索」がなかったら、くじけていたかもしれない。ミスタッチ(←アップする度に必ず一つ二つ見つける)は多いけれど、それでもみんなが見ているところで、今日は何作品増えた…と確認しながら作業を進められるのは本当にありがたいことです。

いつか僕は本誌の誌上で「雨後の竹の子」と題し、七冊ばかりの同人雑誌を紹介した事があるが、あの中で今なお健在なのは広島から出ている「杜松」(前名天木香)一冊と云う淋しさ、それも短歌雑誌なのだから、小説を中心とした所謂同人雑誌と云う奴は容易に三年とは続かぬものであるらしい。其処へ今度は北海道の最有力誌と目されていた「札幌文学」の休刊が報ぜられて、僕はいよいよ同人雑誌の宿命と云うものに確信(?)を持たざるを得なくなつた。
(「人間像」第22号/編集後記)

昭和27年。私が生まれた年。最大限の注目を持って読んでいます。



▼ ライブラリー開設   [RES]
  あらや   ..2017/11/24(金) 16:54  No.552
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本日、ライブラリー検索機能を搭載した「人間像ライブラリー」が開設しました。大変長らくお待たせしたことをお詫びします。これから「書架」にどんどん作品が増えるよう頑張ります。

※ 画面が旧画面のままの場合は、パソコン画面左上の「表示(V)」を開いて、「最新の情報に更新」をクリックすると新画面に切り替わります。


 
▼ ファイルダウンロード  
  あらや   ..2017/11/26(日) 09:43  No.553
  ※ 「ライブラリー検索」に入って行くと、「ファイルダウンロードについて」「ファイルダウンロード」などの表示が出てきますが、無視して「えあ草紙で読む」を押してください。難なく作品を読むことができます。

画面表示に「えあ草紙」というソフトを使わせてもらっている関係で、「えあ草紙」側の宣伝を載せているだけで、このファイルをダウンロードしなければ作品を読めないとか、そういうことは一切ありません。ダウンロードしても、日常のパソコン利用にはあまり必要がない機能です。邪魔なファイルが増えるだけに思います。


▼ 「人間像」第21号   [RES]
  あらや   ..2017/11/21(火) 10:39  No.551
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「人間像」第21号デジタル化、かかった時間「13時間/延べ日数3日間」でした。

短時間で完了したのは、20ページ弱の小冊子だったからです。これくらいのページ数なら、いつものペースから行けば二日間くらいの仕事なのですが、この間、インターネット版ホームページの最終調整が入って来て、そこで作業中断。「ここはこうじゃありません…」「こうしてほしい。なぜなら…」といった遣り取りが最後まで続いています。

出来上がったホームページを見て、「あら、こんなものなら私でもできるわ」とか。「私ならもっと楽しいものにできるのに…」とか呟いている図書館や文学館の姿がありありと目に浮かびます。
できると思ったら、やってみるといい。金にあかせて、アイデアごてごて付け加えて、たぶん三ヶ月前に私がデザイナーから提示されたホームページに行き着くことでしょう。自己満足の、謙虚を忘れたこの時代の姿を全世界や長く後世にさらすといい。

さて、第22号へ。最後のガリ版です。



▼ 「人間像」第20号   [RES]
  あらや   ..2017/11/16(木) 14:50  No.550
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「人間像」第20号のデジタル化にかかった時間は「30時間/延べ日数5日間」でした。今回は、ホームページ(←サンプル版があります)にアップするところまできっちり時間を計りましたので、かなり正確な数字です。ここからは、変則的な造りの「人間像」でなければ一冊25〜30時間のペースで進んで行くでしょう。
30時間で第100号までの時間を計算すると、ちょっと暗くなるような、また、そうでもないような…(まあ、そういうことは、今年の三月時点で終わった話だから)

原田良子氏『素顔』の登場が「人間像」同人たちに火をつけた。中でも、主題に共通性があった葛西庸三氏の変貌には物凄いものがあった。『腐敗せる快感』、『昇天の肉体』、『傷魂の彷徨』と爆発が続きます。この爆発の前に、渡部秀正氏も針山和美氏も一歩引いたような(もっと言えば、此処で今は踏み切れない)恰好になっているのがとても興味深い。

文学館や図書館に寄贈し出した第19号以降の「人間像」で、「針山和美」「人間像」を解釈しようとすると、型通りの「針山和美の文学的努力によって」みたいな公式見解しか生まれては来ないでしょう。でもおそらく違うと思う。まだ何者でもない青年たちが、その失敗作や不振作をも含めて自分の文学(人生)を立ち上げて行く様子がもっと明らかになれば、そんな公式見解が、いかに物を知らない学生のレポートにすぎないかがわかるはずです。



▼ 「人間像」第19号   [RES]
  あらや   ..2017/11/11(土) 18:15  No.549
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「人間像」第19号のデジタル化にかかった時間、なんと「25時間/延べ日数4日間」でした。やはり活版印刷の力でしょうか。久しぶりにOCR作業に戻って来て、感無量です。

OCR(Optical Character Recognition/Reader、オーシーアール、光学的文字認識)とは、手書きや印刷された文字を、イメージスキャナやデジタルカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術です。(どこかのパソコン会社の宣伝文より)

まあ機械の威力ばかりではないですけどね。正確に言うと、同人の安定化ということがいちばん大きい。前回の第18号あたりから、ほぼ「人間像」第50号あたりまでの初期同人メンバーが揃いつつあり、それぞれの個性というか、書きたいものが明確化され、作品の質が遙かに向上しました。デジタル化作業が楽しい。

あまり無駄口をたたかないで、さっさと第20号作業に入ることにします。私にできることは、これだけだから。



▼ 「別冊人間像」第1号   [RES]
  あらや   ..2017/11/06(月) 11:53  No.546
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通常の「人間像」シリーズとは別に、「別冊人間像」シリーズが発行されはじめます。と言っても、現在お預かりしている第100号までの中では、この「別冊」シリーズを見た印象がないんですけど… よくわからない。
この後、同じ昭和26年12月、立て続けに2周年記念の「人間像」第19号が発行されるのですけど、なんと待望の活版印刷。ついにガリ版時代が終わります。正確に言うと、この後、第22号で一度孔版印刷に戻るのですが、その号以外は順調に活版で推移して行きます。
原稿書きに専念する環境が生まれ、ゲラ刷り段階での推敲も可能になったのでしょうか、作品の質やボリュームが格段に増します。例えば第20号では、かねてよりその存在を心配していました針山氏のガリ版歌集『眼の玉』『御園の里』が活字版で全首一挙掲載とか、そういう嬉しい事態がいっぱい起こってきます。

その「別冊人間像」第1号のデジタル化、かかった時間は「41時間/延べ日数9日間」でした。一冊に綴じ合わせるために穴が開けられた表紙画像もこれが最後です。


 
▼ デザイナー  
  あらや   ..2017/11/06(月) 12:00  No.547
  ガリ版時代も終わった。検索システムも完成した。四月時点で考えていた案件がほとんど解決したので、さあインターネット公開…と楽しみにしていたのに。

大ショック。ホームページ画面をつくっていたデザイナー(?)が「人間像ショー」みたいなホームページをデザインしたらしい。

「らしい」と書くのは、その出来上がった実物を見せてもらえないから。

今ある「人間像ライブラリー」画面に「検索システム」を組み込んでくれれば完成だと素人は思うのだが、今のデザイナーはそうではないらしい。「20字くらいのキャッチコピーを」とか言われて、さすがに頭に来た。ここはAKBのホームページじゃねえ!

さすがに、連休の三日間、仕事が手につかなかったですね。本を読んでいても、ちらちら画面のことを思い出しては、目で追っている活字が全然頭に入っていなかったりして。車の運転なんかしてたら大変だったろうな。

 
▼ 11月5日  
  あらや   ..2017/11/06(月) 12:06  No.548
  たとえ仮ページでも、誰もが見られる場に「人間像ライブラリー」があれば、「こういう場なら私の作品を出したい」とか、「こういうシステムをうちの図書館でも使いたい」といった声も出てくるでしょう。そういう局面になれば、こういうデザイナーとの思い出も、今後のいい教訓になるのではないかとは考えますが。

図書館に行ったこともない、本も読んだこともないシステム・エンジニアに、このホームページに来た人はこう動く、こうすることが目的なのだからこういう機能がいるんだ…と説明するのは結構しんどい仕事です。きちんとした図書館哲学がないと、どんどん面白おかしい今どきのホームページに流れて行くでしょう。面白おかしくて、それでいいじゃないか(人もいっぱい来るんだし…)という考え方もあることは知っていますが、私にはそれはできない。

去年の夏以来ここまで来たけれど、破綻するのかもしれない。人をいっぱい集めたホームページの方が喝采を浴びるのかもしれない。昨日、11月5日は私の65歳の誕生日でした。こんなに生きるとは思っていなかったのはもちろんですが、この歳になっても相変わらずこんなすったもんだをやってる人生に呆れています。(この、世の中に対して「自分は適任じゃないのかも」感って、若い頃からあるんですね)


▼ 初雪   [RES]
  あらや   ..2017/10/31(火) 10:06  No.544
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小樽の初雪です。

四月、雪の残る小樽の街に戻って以来、「人間像ライブラリー」開設に向けて努力をして来ましたが、その私でさえ、まさか初雪の季節まで公開が長引くとは夢にも思っていませんでした。反省です。でも、これ以上早くはならないのです。ここで、その場繕いのいい加減な仕事をしたら、私は一生後悔することになるだろう。

私たちは2017年10月31日の後世から眺めているから、もう「人間像」が第19号から活版印刷になることも知っています。でも、1951(昭和26)年の初雪の頃、喜茂別の教員住宅で小説「二十代」を書いている御園小学校教諭・針山和美青年にはそんな未来があるかどうかさえわからないんですよ。自分の人生がどうなるかわからないけれど、とにかく今自分が書ける最高の作品を書かなくては…という思いだけで今夜も机に向かっている針山青年の姿を忘れないようにしたい。


 
▼ 寄贈  
  あらや   ..2017/10/31(火) 11:16  No.545
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現在、「人間像」第19号の直前で発行された「別冊人間像」第1号のデジタル復刻をやっています。ガリ版刷り。全66ページの内、針山氏の小説『二十代』が44ページを占めるという変則の構成。『二十代』は長編小説であるばかりではなく、小説が扱っている舞台が羊蹄山麓の小学校ということでも、なにか、これからの針山氏の転回点を予感させるような作品です。

話は変わりますが、「人間像」第19号の復刻が終わり、「人間像ライブラリー」のインターネット公開が確認できた時点で、「路苑」、「道」創刊号〜「人間像」第18号、「別冊人間像」第1号の全19冊は北海道立文学館に寄贈となります。
寄贈とするのにはいくつかの理由があります。まず、針山家や人間像同人会の意向であることがひとつ。寄贈先が北海道立文学館か図書館かについては若干意見のちがいがあったのですが、インターネット「人間像ライブラリー」の登場によって、図書館が「人間像」を所蔵する意味合いは大きく薄れたと考え、針山家の意向通り文学館となりました。
最後の理由は、保存に関する技術的な問題です。現状でできる限りの保存態勢の基でデジタル復刻作業を行っていますが、民家(新谷家)であることには限界がある。火災や盗難といったリスクなどから「人間像」を守らなければならない。幸い(?)道立文学館は第19号以前の「人間像」を所蔵していませんから、その意味でも適任地だと考えます。








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